現行の砂防予算を二割や三割程度増額するだけでは賄えない事業量になることは必至なんです。集中かつ緊急の投資を強く求め、この事業を進めるために、現地に国の広島市北部豪雨災害復旧事務所を設置していただきたい。それが一つ目。 二つ目は、広島西部山系土砂災害危険箇所、この際、緊急一斉点検を、時間を限って行っていただきたい。もう県、市に任せるんじゃなくて、国が中心に行っていただきたい。
たとえば、われわれは砂防予算というものを非常に強く要求して、いまでは砂防予算も相当伸びております。ことにダムの湛水地域の砂防工事というものをしなきゃならぬ。流れてくるところの沢一本に小さい堰堤をつくれと、土砂の流出をとめるような施設をしろと、これは十何年前から——もう今日では常識です。たとえば長野県の美和ダム、これなんか、ダムというのは埋没するまで百年かかるといわれております。
私は一番治山治水、国土計画の面から見て気にくわないのは、建設省が砂防予算を取ると、それに見合っている山腹砂防の予算を取るのが林野庁の癖なんです。いつもいつも同じような金額が、きまったような金額のところがあるわけではございません。どっちかを見合って、話し合うか、見合うか知りません、とにかく似たようなものをやっている。
砂防予算を建設省が一応取ると、すぐ山腹砂防の同額程度の予算を取るというような、結局各役所のセクト主義ですね。自分の勢力分野を守るために、そういう要求をするのがいままで往々あるんですから。水の分配を、とにかくおれのほうは取っておかなきゃならないというので、きているものなのか。 私は、そういう国民生活に必要な水というものは、どこまでも豊かにしなければならぬと思うのです。
また、土木関係につきましては、砂防予算の大幅増額と、特殊緊急砂防事業を大幅に採択し、二年以内で完成するよう配慮が望まれておりました。 以上、県及び各市町の実情の一端を御紹介いたしたのでありますが、特に全体を通じて地元住民の強い不満の声が聞かれました点は、国有林野の防災対策の不備についてでありました。
ことしの四十二年度の砂防予算それからかっての治水五カ年計画の実施状況、こういうものから見合って、一体どういう形に現状なっておるのかということですね、五カ年計画の実施状況がですよ。一応四十二年度終わるわけですから、どうなっておりますか、現状というものは。進捗率といいましょうかね。
○政府委員(古賀雷四郎君) 砂防予算の編成にあたりましては、治水上砂防の見地から、その地点におけるところの流出土砂量等を算定いたしまして、それを適切な方法で調整あるいは防止するための必要な個所ごとのダムの計画を立てまして、それに要する標準歩掛りあるいは労務単価等によりまして積算して、予算を計画いたしております。
○田中一君 最初に伺いたいのは砂防予算のことなんですけれども、従来建設省が砂防予算を要求する場合には、規模によって、面積によって一定の単価を見出して要求している。しかし、農林省ではそういう行き方をとっておらぬというふうに聞いておるのですが、その点をひとつ詳細に説明してほしいと思う。
現在、砂防予算としましては、約三百十六億程度の予算を年間使用しておりますが、なかなかむずかしいので、まあ地形、地質あるいは家屋の存在数とか、そういったものも全部調査しまして、早急にやるべきところ、そういったところを調査いたしたいと思っております。これは十七日の日に全国の砂防課長を集めまして、危険個所の調査を指示をいたしております。
○田中一君 そうすると、まず最初には、農林省砂防は予算上の分け方が適当であるから出し得るのだ、建設省は砂防予算の立て方が全部一つになっているからできないのだという、何というのですか、人為的な理由が一つ述べられておるのですが、その点については、河川局次長、どういう相違があるのですか。
その第一年度の予算として河川、ダム、砂防関係の予算を要求いたしているわけでございますが、その中で砂防予算は、昭和三十七年度の事業費で申しますと百五十九億でございましたが、三十八年度の要求は二百五十七億、前年度比で事業費で比較いたしますと六割二分の増でございます。
そこまでに建設省のほうでも砂防の問題に対しては、ようやく今日その砂防予算が、まあ今回は百五十九億ですか、になって、これにも私はあとで大臣に聞きたいと思いますけれども、実際は百五十九億の金額でありますけれども、これは緊急砂防のための百五十九億になっておって、もう砂防というものはほとんど前年とあまり変わらないような状態です。
私が申しますことは、五カ年計画で七百二十億の砂防予算、これはもともとこの委員会でも言っておりまするように、二十八年のあの基本調査の計画からいたしましても、これは七百三十億では少ない。おそらく農林省の林野治山の問題と対比して見ると、千二百億ぐらいの予算構成というものが必要であったということは、この委員会で、合理的な数字の形態からいたしまして、ここで主張してきたわけです。
○政府委員(山内一郎君) この砂防予算のうち、緊急砂防事業費といたしましては、直轄におきまして事業費で五億三百万円、それから補助のほうの特緊の砂防事業費は二十七億七千八百万円、こういうふうになっております。
そうでないと、もう現に県あたりの陳情を見て見ますると、緊急砂防の予算を出したために、来年度の予算、再来年度の予算というものが非常に残り少なくなりて、既定の、今までの計画の中に入れたところの砂防予算というものが非常に少なくなって、施行ができないような個所がたくさん出てきたということを訴えできている県がたくさんあるのです。
それを建設省が一生懸命になって砂防予算をとると、それに見合う予算を農林省はとっている。努力も何もしやしない。だからこそ砂防事業の一元化をしろということすら言いたくなるんです。何もこれは建設省、農林省で話し合って災害を調査したり計画を立ったりする必要はない。一人でやればいい、農林省の防砂を建設省へ持っていらっしゃい。そうすれば今の話し合いをしないでも済む。
本委員会におきましては、先刻、小山委員からお話がありましたごとく、昭和三十三年九月及び昭和三十四年九月の再度にわたりまして、砂防予算の拡大並びに砂防機構の拡充に関して、全会一致決議を行なって参ったのであります。
しかしながら、赤木砂防協会の常務理事が言っているように、一水系を全部完全に砂防施設を施し完成さすということは、とてもできないというのが大蔵省の意見でありましたから、新しい予防砂防というような言葉を発見して、一河川ごとに一つの砂防施設を実施するという方針に変えたのが、今度の一昨年、昨年三十六年度に続く砂防予算の増大なんですよ。
○国務大臣(中村梅吉君) 砂防が、もう治山治水の上から非常に重要なことでありますることは、私も重々承知をしているわけでございますが、三十六年度予算編成にあたりまして、砂防予算を十分に確保することが困難であったということは、結果としてやむを得ないところでありますが、大体の伸び率から申しますというと、河川の伸び率が一六・五%、それから砂防が一六・三%でありまして、私ども砂防の重要性からみれば、もっと伸ばしたいうという
そこでそのうまいところの農林省に対して、どうして建設省はこの砂防予算というものがいつもいつもいじめられているか、理論的にも計数的にも、どうしていじめられているか。あれほどこの委員会が何回にもわたって決議をして、各大臣はそれに対しては、誠意あるところの答弁だと私たちは思っているのですが、ところがその誠意ある答弁、形の上、言葉の上では誠意ある答弁だけれども、どうしても軽視される。
これがこのように参議院の建設委員会あるいは審議会等で意見が、相当砂防予算を増大しなきゃならないんだというものがあって、これを認めるとするならば、これは建設大臣は善処しなきゃならんと思う。そういう用意があるかないか伺っておきます。
そうしますと農林省関係のこの治山の予算を一といたしますると、建設省の砂防予算というものは一・三〇ぐらいにしかならぬ。だから一・六八にならなくちゃならないのが一・三〇ぐらいにしかならない。そうしてみますると、対農林省関係においても、もうすでに砂防予算というものは非常に少ないじゃないか。
暮れになっても、野党のわれわれが、予算の編成期というよりも、ぎりぎりになって、大蔵大臣と廊下とんびをしながら砂防予算というものを伸ばそうとして努力しているのです。これは何かというと、一つは大てい夏になりますと砂防調べを行なっているのです、災害がありますから。
従いまして年を追うて砂防予算は増大されまして、本年度におきましても、百億以上の進捗率を見せておる次第でございまして、私どもは御指摘のように砂防については深い関心と、これを非常に重要視いたしておることは申すまでもないのであります。
たとえ本年度そういうような政府全体の問題として、これが砂防部に昇格することができないといたしましても、少なくとも砂防の必要性にかんがみまして、私どもはこの三十五年度に与えられた砂防予算百数十億というものを、最もこれを有益に活用いたしまして、災害の原因となる砂防事業の完遂に向かってあくまでも邁進して参りたいと、かように思っておる次第でございます。
それには砂防予算、あなたの治山治水計画から見ても、そのくらいの金は国にございます。私はそいつは当然なさねばならぬ問題だと思うのです。この問題も次の委員会までに……。こんなことは、調べるとか何とかの問題じゃないのですよ。実態が、現象がそれを証明しているのじゃないですか。これをもってね、意図があるかないかの問題を一ぺん大臣と相談してこっちに持ってきて下さい。
しかし最近に至りましては砂防の非常な重要性にかんがみまして、大体大幅に相当従来から比べてみますと砂防に重点が置かれて、砂防予算も年々増額するようになっておりますが、まだまだこの程度では、私どもとしては砂防のまあ万全を期していくためには、どうしてもこんな程度では不足である、従いまして御意見の通り、砂防については今後私ども考えを改めて、この五カ年計画にありますような計画をどこまでも積極的に推進してもらいたい
○国務大臣(村上勇君) 砂防の重要であることは私も今回の災害の状態を見ましてもよくこれを認識しておりますが、今後の予算におきましては、この砂防予算について十分重点を置いて参りたいと思います。
それは非常に負担が過重になってくるので、今の砂防予算に対する自治庁の起債と地方債とは、どういう見解に立って対処しておるか、伺いたいと思います。